未来を失くした天使
〜 Lost Future Angel 〜

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愛也加(あやか)の最後は保育園のベッドでした。

幼くして未来を失くした、私の大切な天使…
乳幼児突然死症候群(SIDS)と窒息死(事故)の境界線…

その真実を解き明かすために闘った記録。

10回目の命日 〜 四月十四日


あの悪夢の日から10年が経ちます。とっても早かったです。

10年経っても、あの日の出来事が今も尚、脳裏に焼きついていて、思い出すと体中が振るえてしまいます。

新学期が始まり、5年生になった愛也加の姿を実際に見ることは出来ませんが、今こうしてPCに向き合い綴っている私のところに、まるで学校から帰ってきたかのような気配を感じています。

[ ― あやたん、おかえり ― ] そう声を掛けると、涙が溢れてしまいます。

あの事件以来、あの保育士は、あの保育園で、どんな気持ちで子どもと接し、どんな保育をしているのでしょうか?

愛也加の死で得られた教訓は活かされているのでしょうか?

去年の5月に再度保育士の過失が認められ、確定したのに、未だに 『 ごめんなさい 』 の一言も聞いていない愛也加。

保育士である前に、一人の人間として常識ある行動は出来ないのかと疑問に思います。

愛也加にも私たち家族にも、希望に満ち溢れた素晴らしい未来が待っていました。

あの日以来、愛也加の人生の全てを奪い、私たち家族の人生までもめちゃくちゃにされてしまいました。


愛也加のことを少しでも覚えているなら、心の片隅に反省の気持ちがあるなら、今年の命日こそ愛也加の前に来て欲しい。

そう願います。


今年3月、福岡で第13回日本SIDS学会が開催されました。

その中で、「乳幼児の安全に対する配慮が充分であったか、すなわち、その乳幼児が死に至る過程において乳幼児の安全に対して充分な配慮がされていなかったのなら責任追及の対象になる。」という考え方でした。

SIDSだろうが鼻口閉塞の窒息だろうが不詳であろうが、危険な状況に子どもを置いた保護責任違反。

周りにいる大人が危険な状態から救ってあげなくてはならない、と言うことです。

子どもの命を守るため、再発防止に向けた積極的な心構えが私の胸に強く響きました。

そして賛同するその他のお医者様から、拍手喝采を浴びておられました。

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