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愛也加(あやか)の最後は保育園のベッドでした。
幼くして未来を失くした、私の大切な天使… |
乳幼児突然死症候群(SIDS)と窒息死(事故)の境界線…
その真実を解き明かすために闘った記録。 |
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春のしらせ 〜 10回目の春 〜
最近、暖かい日が続いたのに、今週はぐっと冷えました。今日はまた暖かくて良いお天気です。
今年は暖冬で草木やお花が早く芽吹いているようです。庭の花梨が春と勘違いして、もう新芽が出ました。
毎年、愛也加の命日が近づく頃に花梨の新芽が顔を覗かせていたのに、やはり今年は早いです。
そして、間もなく鮮やかなピンク色の蕾を見せる頃に、命日を迎えていました。
今年はそのピンクの蕾さえも既に見えます。
今年は梅の花が沢山開花し、まるで愛也加が私たちを楽しませてくれているような気さえしました。
何年か前、おねえちゃまから母の日に鉢植えでプレゼントしてもらった紫陽花も庭で大きく成長し新芽をグングン伸ばしています。
そんな植物の新芽を見ながら春爛漫な気分になりたいところですが、こんな春の訪れは、愛也加の命日の訪れでもあり、私の心を重く沈ませてしまいます。
また今年もこの季節が来たな、と落ち込む自分を奮い立たせたり、一喝したり、毎年成長しない母親で情けなく感じたり、でも愛也加の事をいつも忘れないでいる自分が良いのかな、と思ったりもします。
ちょうどこんな気持ちでいる時、私たち家族をいつも応援してくださる「ももちゃん」からメールを頂きました。
ラジオの中で、ある女性の方が亡くなった人の話をしたそうです。
その一節は、
人は死んだからと言って、この世からいなくなったとは思ってません。
亡くなった人を知ってる人がすべて亡くなった時に初めてこの世から亡くなった事になると思います。 |
このメールを読んだ時、今のままでもいいんだ・・・ と、少し気が楽になりました。
あの悪夢の事故から10年が経とうとしています。 |
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