うつぶせ寝窒息死で、たった一日でわが子を亡くした母親が
「死因はSIDS(乳幼児突然死症候群)」と言い逃れる医療機関を仲間とともに追いつめる!
次々と明らかにされる事故や虐待。手に汗握る10年の記録。待望の出産。
しかしわが子は一度抱いただけで翌日、死んでしまった。原因はうつぶせ寝による窒息死。
病院は「死因はSIDS(乳幼児突然死症候群)だから責任はない」と言いだした。
疑問を抱いた主人公は、たった一人で調べ始める。
スチュワーデスという仕事がら、国内外の病院を訪ね取材を重ねると、
日本の赤ちゃんの危険な環境が分かってきた。そして、似たような事故が全国で頻発していた。
仲間と出会い、会をつくり、ついには司法や国を動かして、SIDS死亡率が半減することになった。
自分たちの赤ちゃんを使ったうつぶせ寝実験、変装して病院に潜入調査など、
手に汗握る涙と勇気の感動手記。
「私たちが変えていかなければ…」と闘った母親たちの10年の貴重な記録。
私が愛也加を亡くし、途方に暮れようとしていた時、
大きな力と希望を与えて下さった「ISA〜赤ちゃんの急死を考える会〜」の櫛毛冨久美事務局長が、
小学館より本を出版されました。この本(書籍-菜穂へ、そして未来を絶たれた天使たちへ)には、
櫛毛事務局長の愛娘・菜穂ちゃんを、生後1日目に、病院の新生児室で亡くされ、
病院側の過失責任を問う裁判を起こされた自らの体験や考え。
他にも、東邦大学病院における「うつぶせ寝裁判」や、杜撰な保育体制のまま経営を続け、
多くの小さな命を奪い続けた「ちびっこ園事件」について。
そして記憶にも新しい、
香川の小鳩幼児園で起こった園長の虐待による、園児(藤嶋 飛士己くん)死亡事件など、
SIDS・乳幼児突然死症候群を、隠れ蓑とした実態などを含め、様々な事例を基に記されています。
この本の中には、「ISA〜赤ちゃんの急死を考える会〜」会員の事例も記されており、
佐世保市の認可保育園で、うつぶせ寝のまま放置され亡くなった、
私の娘、愛也加についても取り上げて下さいました。
今の安易な「SIDS・乳幼児突然死症候群」診断に、大きく警鐘を鳴らす1冊です。
是非、お求め熟読いただきたいと思います。宜しくお願い致します。
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